チェイス・フィールド(アリゾナ・ダイヤモンドバックス本拠地)の基本情報 おすすめの座席も紹介
更新日:2024/10/04
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アリゾナ州フェニックスに位置するMLBチーム”アリゾナ・ダイヤモンドバックス”の本拠地、“チェイス・フィールド”。1998年に開場したこの球場は、開閉式の屋根や世界唯一のプール付きの座席など、北米で最も暑い都市ならではの設備が揃っているのが特徴です。チェイス・フィールドの歴史やアクセス方法だけでなく、アリゾナ・ダイヤモンドバックスの歴代選手や達観戦方法、球場内の名物グルメについても紹介します。
アリゾナ・ダイヤモンドバックスの本拠地チェイス・フィールド
アリゾナ州フェニックスに位置するMLBアリゾナ・ダイヤモンドバックスの本拠地、“チェイス・フィールド”。1998年の開場当初は、命名権を獲得したバンクワン銀行が「バンクワン・ボールパーク」と名付けていましたが、2005年からは現在の名称に改称されています。この球場の建設にはフェニックス市が消費税を2%上げて捻出した資金を含む、総額3億4,900万ドルが投じられたことでも話題となりました。スタジアムの収容人数は4万9,033人で、2019年からはグラウンドに人工芝を導入しています。
アリゾナ・ダイヤモンドバックスはどんなチーム?
メジャーリーグベースボール(MLB)のナショナルリーグ西地区に所属する“アリゾナ・ダイヤモンドバックス”。本拠地である“チェイス・フィールド”と同様に近年設立された新しいチームです。1998年のメジャーリーグベースボール拡張に伴い創立。初年度は負け越しが続き困難を極めましたが、2001年には球団創設4年目にしてワールドシリーズ優勝を成し遂げる偉業を達成しています。
またチームマスコットの「バクスター・ザ・ボブキャット」は、球団名とは異なる動物をモチーフにしたユニークな存在として知られています。新たなチームカラーには、アリゾナ州の観光地であるセドナの岩とソノラ砂漠の砂をイメージした深い赤とベージュを採用。地域との繋がりを強化する工夫が見て取れるでしょう。これらの背景からアリゾナ・ダイヤモンドバックスとチェイス・フィールドは、短期間で成功を収めたファンに愛されるチーム、および球場として認知されています。
チェイス・フィールドの基本情報
本拠地 | チェイス・フィールド(Chase Field) |
所在地 | 401 E Jefferson St, Phoenix, AZ 85004 |
開場時間 | 試合開始時間の90分前~(日~木曜日)、試合開始時間の120分前~(金・土曜日) |
ダグアウト | ダイヤモンドバックス:3塁側、ビジターチーム:1塁側 |
フィールド(芝) | 天然芝(〜2018年)/人工芝(2019年〜) |
荷物の持ち込みルール | クリアバッグ(12インチ×12インチ×6インチ)(30cm×30cm×15cm以内))のみ可。 小型カメラの持ち込み可※レンズの長さが8インチ(20cm)以上、幅4インチ(10cm)以上のカメラは不可。 |
チェイス・フィールドの特徴
この施設は、世界で2番目(アメリカ国内では初)の開閉式屋根を備えた野球場として知られています。開閉式屋根の機能により、アリゾナ特有の夏の猛暑から観客と選手を守りつつ外気を取り入れることが可能です。試合中は基本的に屋根が閉じられていますが、試合前後には開放されることがあります。開場当初、フィールドには天然芝を採用していましたが、気候の影響で2019年以降は人工芝を導入。さらに設計上の特徴として風がライト方向へ吹く傾向にあり、打者に有利な球場としても有名です。そのほかのユニークな設備としては、右中間の外野席にあるプール席が挙げられます。この席は大人数での貸し切りのみ可能でレンタル代は高額ながらも予約が後を絶ちません。コンサートやイベントの開催地
チェイス・フィールドはアリゾナ・ダイヤモンドバックスの試合以外にも、多くのイベントが開催される多目的施設でもあります。最先端技術を有する音響や照明、映像設備が完備されているのもポイント。スピーカーや照明などの会場設備を柔軟に活用することで、国内外の著名なアーティストによる大規模なコンサートを盛り上げるのに最適な環境を提供しています。また、フィスティバルでは音楽だけでなくグルメやアートなどのイベントも盛りだくさんで、家族連れから若者まで幅広い層に支持されています。特にモータースポーツのイベントでは迫力満点なレースが繰り広げられ、スリルと興奮を求める観客にとっては外せません。
アリゾナ・ダイヤモンドバックス試合観戦ガイド
チェイス・フィールドでアリゾナ・ダイヤモンドバックスの試合観戦をする際は、チケットの購入方法や座席エリアについて知っておくと便利です。チェイス・フィールド名物の絶品グルメも紹介しているので、観戦しながら味わってみましょう。チケット購入方法・料金
チケットはMLB公式ウェブサイトのほか、複数の販売サイトで購入することができます。購入手順は以下の通りです。
1.希望の試合日時と対戦相手、座席を選ぶ。
2.アカウントの新規登録を求められた場合は作成します。
3.購入画面で住所、クレジットカード番号を入力し、購入ボタンを選択。
4.登録したEメールアドレスにQRコードが届く。
試合当日は、会場で係員にQRコードをスキャンしてもらい入場しましょう。チケット料金は試合日時や座席の位置、また対戦チームによっても異なり、試合日が近づくにつれて値上がりする場合もあります。また、MLBのレギュラーシーズンは、3月下旬(4月前半)から9月末(10月初旬)までです。シーズンオフ中は基本的に試合が行われていないので、事前に公式ウェブサイトをチェックすることをおすすめします。
おすすめの座席エリア
球場内で最もおすすめの座席エリアはプール付きの右中間外野席です。グループのみ予約可能な席ですが、この場所での試合観戦は忘れられない体験になること間違いなし。ダイヤモンドバックスを応援するなら3塁側の1階席が最適です。試合中の選手たちの姿を間近で見ることができて臨場感たっぷりです。ビジターチームを応援する場合は、1塁側1階席がおすすめ。観客席からベンチが近く、応援するチームや選手のアクションをより間近でで楽しむことができます。
チェイス・フィールドスタジアムツアー
球場内で開催されているスタジアムツアーでは、通常は非公開の選手の控え室やVIPエリアの見学が可能です。このツアーでは、ツアーガイドがダイヤモンドバックスの歴史やトップ選手などを中心に説明しながら巡ります。また、ワールドシリーズ制覇の優勝トロフィーなど、ここでしか見られない貴重な展示品も見逃せません。ツアーに参加することでより球場とチームへの理解が深まっていくでしょう。日程や申し込み方法は、公式サイトでご確認ください。
再入場について
試合観戦中に一度外に出なければならない場合でも安心です。この球場では“A、F、J、Kゲート”を利用することで試合中でも再入場が可能になります。ただし再入場にはチケットの再スキャンが必要なため、注意しましょう。
球場内の名物グルメ
球場内では伝統的なアメリカ料理だけでなく、メキシコ料理も楽しめます。その中でも一際存在感を放っているチェイス・フィールド名物“チュロ・ドッグ”。通常のソーセージを挟んだタイプのホットドッグとは異なり、パンの代わりにドーナツ生地でチュロスを挟んだスイーツドッグです。チュロスの上にアイスクリームとフローズンヨーグルトに加えて生クリームをトッピングし、チョコレートとキャラメルの2種類のソースをかけたこの一品は、ボリューム満点なアメリカンな味わいでクセになります。
アリゾナ・ダイヤモンドバックスの歴代有名選手
アリゾナ・ダイヤモンドバックスは、1998年のメジャーリーグベースボール(MLB)加入以来、短期間で顕著な成果を挙げたチームとして知られています。初年度の試合は大きく負け越したものの、2001年には球団創設後4年目にしてワールドシリーズ制覇を成し遂げ、一躍有名になりました。ここではアリゾナ・ダイヤモンドバックスの快進撃を支えた歴代有名選手たちの功績を詳しく紹介します。ランディ・ジョンソン
背番号51番の“ランディ・ジョンソン”は、ダイヤモンドバックスの伝説の左投げ投手として、チーム初のワールドシリーズ優勝には不可欠な存在です。彼の圧倒的な投球力は、チームを数多くの勝利へと導きました。その功績が称えられ、MLBの左投げ投手として歴代最多の“サイ・ヤング賞”を5度受賞。また、歴代2位の通算4,875奪三振を記録しています。2001年のワールドシリーズでは、“カート・シリング”と共にMVPを獲得、その年のシーズンを象徴する選手となりました。多くの活躍を残した彼の背番号は、ダイヤモンドバックスの永久欠番として刻まれています。カード・シリング
カート・シリングもまた、ダイヤモンドバックスの歴史において欠かせない投手です。彼は2000年にトレードでダイヤモンドバックスに移籍後、チームを栄光へと導きました。移籍後は途中で5連敗したものの、シーズン通算で11勝、ナ・リーグ最多88完投を記録。特に2001年はシーズン開幕から5連勝と好調を維持し、サンディエゴ・パドレス戦では、ほぼパーフェクトゲームを達成するなど圧倒的な成績を残しました。その年のワールドシリーズでは。チームメイトのランディ・ジョンソンと共に球団創設4年目の優勝に大きく貢献し、シリーズMVPを獲得しています。チームを勝利へ導いた功績が称えられ、米国老舗スポーツ誌“スポーツ・イラストレイテッド誌”の2001年度“スポーツマン・オブ・ザ・イヤー”に選出されたことでも有名です。ルイス・ゴンザレス
1999年にアストロズから移籍した後、打率、本塁打、打点の3部門すべてにおいて自己ベストを更新し、唯一無二の存在感を残したルイス・ゴンザレス。2000年には球団史上初の全162試合に出場し、2001年には自己最高の打率.325、57本塁打、142打点を達成しています。また、4月にはリーグタイ記録となる13本塁打を記録して初の月間MVPを受賞しました。この年のヤンキースとのワールドシリーズの試合で彼が放ったサヨナラヒットが勝利を決定づけたことで、一躍ダイヤモンドバックスのヒーローに。この一打はチーム初のワールドシリーズ優勝をもたらした一打としてファンの心に深く刻まれ、2010年には彼の背番号20番が永久欠番として指定されています。平野佳寿
日本人選手、平野佳寿は2018年から2019年にかけてアリゾナ・ダイヤモンドバックスに所属しました。彼が選んだ背番号「66」は、“ワールド・ベースボール・クラシック(WBC) ”日本代表時と同じ番号です。2018年3月29日、チェイス・フィールドで開催された“コロラド・ロッキーズ戦”が彼のデビュー戦となりました。その後セットアッパーとして活躍し、7月までの計26試合連続で無失点を記録。これは日本人投手としてMLB史上2位となる無失点記録です。同年通算75試合に登板し、4勝3敗、防御率2.44、32ホールドを達成。これらの成績により、全米野球記者協会(WBAAA)アリゾナ支部から「新人王」に選出されています。
日本からチェイス・フィールドへのアクセス方法
日本からチェイス・フィールドへ訪れる場合は、“フェニックス・スカイハーバー国際空港(PHX)”を目指す必要があります。日本からの直行便は運航していないため、ロサンゼルス国際空港(LAX)で乗り換えましょう。所要時間は乗り継ぎ時間を含めて約14~18時間になります。空港からの便利なアクセス方法のひとつがメトロレール(Valley Metro Rail)です。まず空港から無料のPHXスカイトレインで最寄駅“44th St/Washington”駅へ向かいます。駅から乗車して4番目の“3rd St/Washington”駅で下車し、球場までは徒歩でアクセスが可能です。所要時間は約21分、費用は2ドルになります。
時間がない場合や快適に移動したい場合はタクシーの利用がおすすめ。交通状況にもよりますが所要時間は約11分で、料金は約17ドルから25ドルです。どちらのアクセス方法も空港からチェイス・フィールドまでの移動が容易です。